「どうすればいいんだよ………」




俺は頭を抱える。
平澤が守ってくれない。
んじゃ誰を頼ればいい……?




「………舜。」




隆太が真っ直ぐ俺を見る。




「誰かを頼ろうとするんじゃなくて……お前が守れよ。お前の彼女なんだから。」




「でも……っ、変に動いたら担任とかが……」




説教とかするに決まってる。
ほんとだりぃ。




「舜は先生に怒られるのと、梨由が速水と仲良くするの、どっちが嫌なんだよ?」




「そりゃ、梨由が速水と……」




「なら、良いじゃん。とりあえず梨由を守ることを考えろ。」





そうだ、隆太の言うとおりだ。




担任の説教とかどうでもいい、梨由を守ることが優先だ。