煩わしいほどに輝く太陽に憂鬱になる。
こんな暑い日こそ家でダラダラしていたい。
だが、今日は待ちに待った終業式だ。



重たい身体に鞭を打ち、俺は家を出た。



家を出るときに母さんが何か言っていたが、そんなのどうでもいい。


俺は、神崎真(シンドウシン)現役高校生をやっている。だが、それも最後の一年である。



前を見るとアスファルトが熱され、湯気がたってるように見える。



暑い。


俺は暑さで眉間にシワを寄せている事に気づかなかった。



今思うと相当な形相だったであろう。