廊下の角の後ろから物音がして振り向く。


先生の代わりに


廊下の角から現れたのは、岡嶋だった。





「おうおう。学級委員の優等生は先生と仲良くていいなぁ。」


「岡嶋は、女子に人気あるからそれで満足だろ。」


「まぁな。俺モテるからな。」


「気持ち悪いなー。
あ、今日藤堂を尾行するから部活はサボれよ。」


「原は優等生だからよ、一回くらいサボっても何も言われないけどよ。
俺なんか、サボったらめちゃくちゃ怒鳴られるぜ。」


「・・・俺だって伊達に優等生やってんじゃねぇよ・・・。」


「・・・?」






原は、そのまま帰りの支度を始めた。