コンコン

『京華?入るよ。』

目が覚めた俺は、真っ先に京華の部屋に向かった。

『京華、いないの?』

返事がなかったけど、

気になって勝手にはいった。

『嘘だ…。嘘だよ、こんなの!!』

京華の部屋には、

布団はきれいにたたまれ、

荷物もすべてなくなっていて。

ここで京華が生きてきたという証は

全てなくなっていた。