『晴陽?晴陽は、まっすぐ歩いてね。あたしのようにならないで?』 あのとき、俺寝たふりしてた。 全部聞こえてたんだよ。 『ごめんね、二人のいうこと聞くんだよ?』 ねぇ、京華。 どこにいくの? 俺らは、双子だよね? ずっと一緒にいようよ。 俺、京華がいないと…。 その日俺は、泣きつかれて眠った。 夢にまで京華が出てきた。