鈴羅Side


待ち合わせ場所に
重い足取りで行く


「おはよう」
いつも元気な斗真でさえ
おとなしい


うちは、今日決心したことがあった


なんども決心したけど
なかなか踏み出せなくて


3人が止めてくれたりしたけど


もううちの気持ちを変えちゃダメ

「杏菜、春斗、斗真…うち絵描くのもう辞める!」
最後は笑顔

みんな心配しちゃうから

「俺はやめてほしくない」
自転車を止めて振り向く春斗

目には涙が浮かんでいた

「なんで春斗が泣くのさ~?」