俺の両親に紹介する勇気も、
アイツの両親に会う勇気もなかった。


怖かった。

異形な目で見られるのが。


ただ、ただ怖かった。



好きなのに、愛しているのに。
俺は………




逃げてしまった。



きっと俺にはアイツを守ることは出来ない。


臆病者の俺には。



「誰も責めたりしないよ。」


そう言って笑ったアイツ。
それはどこか寂しげで……


そんな顔、させたいわけじゃないのに――。