「……んで、生理が来て困ってるから知恵を貸せと?」 『そーゆーこと』 全てを聞き終えた東の問いに、制服に着替え終わった私は重々しく頷いた。 元々私は、無理を言ってこの学校に通わせてもらってる人間。 だから、なるべく学校サボるのは避けたい。 ――だけど、このまま打開策が見つからなければ…と思った瞬間。 「なぁんだ。簡単じゃねぇか」 東は、刃物のような吊り目をさらに細めると、笑顔でそう言い切った。