それを合図に、お互いに向かって走り出す私達。 あっという間に近付く、大輔との距離。 そして私は、勢い良く拳を振り上げると――目の前の敵に向かって、全力で振り下ろした。 総長として、 [裂空]を守るために。 【羅刹】として、 過去の自分を断ち切るために。 そして…村瀬飛鳥として、 大輔と『仲直り』をするために。