【飛鳥Side】



『やっぱ強いなぁ、【悪鬼】は!』



殴りかかってから、数回打ち合った後。


一度距離を置いた私は、満面の笑みで[獄炎]総長――大輔に話しかけた。


それに対して、大輔は小さく微笑を返すのみ。


そして、一瞬の沈黙の後――…



「俺の言った意味、分かったみたいだね」



先に口を開いたのは、嬉しそうに顔を綻ばせた大輔。