あれは、[裂空]を壊滅させた日からしばらく経った頃。
暴走した【悪鬼】を力任せに止めた結果、大輔を再起不能な状態にまで傷付けてしまった事を後悔していた時――。
『なぁ、飛鳥。聞いてくれよ!俺は大丈夫なんだってば!!』
罪悪感で押し潰されそうになっている私へ、大輔が会いに来たのだ。
俺は大丈夫だと。
怒ってなんかいない、と。
自分の部屋へ閉じこもる私に、何度も何度も。
……けれど当時の私には、それが『大輔が気を遣って言った言葉』にしか聞こえなくて。
『私はあの時…【大輔】と【悪鬼】、二人ぶんの人生を狂わせたんだ。
例え大輔が許そうとも、私は自分で自分が許せない』
『ごめんなさい、ごめんなさい…』
……結局、大輔のその言葉を信じる事は、無かった。

