「そりゃ、飛鳥よりも格段に弱い俺達は頼りないかもしれねー!
けどさ、それでも俺達は友達だろ!?なんで遠慮なんかするんだよ!友達が落ち込んでるのを黙って見てるのって本当に歯痒いんだぞ!?」
『………あ……!』
怒鳴られて驚く私に足音を立てて近付いてきた睦月は、瞬く間に私を抱きしめると
「俺らは、飛鳥がどんな悩みを抱えてたとしても絶対に受け入れるッ!そして、一緒に悩んでやるよ!!
だから…飛鳥は、もっと自分の気持ちに正直になれ!もっと本気で俺らにぶつかってこい!!」
正直に、真っすぐに、思いをぶつけてきてくれた。
そして、その言葉に……
(確かに、そうかもしれない)
私は、静かに納得した。
――…現在私が束ねているのは、かつて自分が壊した[裂空]という名の暴走族。
どれだけ『恨まれていない』『気にするな』と言われても、やっぱり過去を思い出してしまう訳で。
だから…自分を受け入れてくれた人達に嫌われたくなかったから、無意識に[裂空]の皆を気遣っていたのかもしれない。

