『…う、うわぁぁあああああ!!!!』
大輔を蹴り飛ばす直前、私はガバッ!と身体を起こした。
そこでようやく、私は自分が夢を見ていた事に気付く。
『…ハァッ……ゆ、夢…』
震える身体を自分で抱きしめながら、私は安堵の溜息をついた。
冷や汗でベトベトになった身体に顔をしかめながら周囲を見渡せば――目に映ったのは、見覚えのない部屋。
(………あれ?)
訳がわからずに首を傾げたその時、複数の足音が慌てた様子でこちらへ向かってくるのが聞こえてきた。
仕方ないので、そのまま足音の持ち主を待っていると――
「飛鳥、入るぞ!」
鋭い声と共に、リョウが部屋の扉を開けて駆け込んできた。
それに続いて、焦ったような表情の睦月と恍太も中に入ってくる。

