総長様はご機嫌ナナメ 〜裂空VS獄炎〜






『おい……よせって!そいつ死んじまうだろ!?』



焦ったように私が声をかけるものの、大輔の動きは一向に止まる気配を見せない。


返り血で体を真っ赤に染めながら狂ったように笑う――その姿は、まさに【悪鬼】のようで。



『………チッ!自我を失っちまったのか!?』



その様子を見て『大輔が暴走した』と考えた私は、大輔の方へと走り出した。


大輔を止めるために。


いつもの大輔に戻ってもらうために。



『大輔ぇぇええええ!』



凄まじい勢いで走り出した私は、大輔から3メートル程距離をとった場所で勢い良く地を蹴った。



(…だ……め……)



勢いを殺す事なく滞空した私の身体が、銃弾のような速さで大輔に肉薄していく。


そして……