ボンヤリとする頭に顔をしかめながら、私は目を開いた。 すると…眼前に広がっていたのは、深くフードを被って顔を隠した二人の人物が 5人程のチンピラと対峙している光景。 ……その光景に、私は見覚えがあった。 (…あ……) そうだ。 これは確か、2年前の光景。 まだ、私と大輔が【悪鬼】【羅刹】として暴れていた頃だ。