俺様でツンデレなんて、さぞかしモテるんだろうな…このイケメンは。 内心で羨みながらも、私は美容院を出た。 ……イケメン君のメアドが書かれた紙を、持って。 『……うーむ、』 なんであの人、初めてのお客さんにメアド渡したんだ?よく分からん。 紙を開くとそこには、 【五十嵐雷河(イガラシ ライガ)】 と走り書きで記された名前。 『ライガ、ねぇ……』 仰々しい名前。ホストかお前は。 なんてツッコミを心の中で入れながら、私は家路へと着いた。 さて、家に帰ってワンピースから着替えたら――…