思わず口を尖らせると、 「酷い表情だぞ」 とアッサリ指摘された。何コイツムカつくんですが。殴ってよろしいでござんすか? 『……はいはい、さよならっ』 私は受けとったお釣りを財布の中に突っ込むと、その美容師に背を向けた。 腕は良いけど、性格悪っ!! もう、コイツには切ってもらわないぞ!!睨まれるしな!! なんて思った瞬間、 「……あー、悪かったって」 そんな声と共に、後ろから長い腕が回された。