総長様はご機嫌ナナメ 〜裂空VS獄炎〜





私は、殴り掛かってきた東の攻撃を受け流しながら



『……そうか、それでさっきの3人が出て来たんだな』



呟いて、静かに頷いた。


確かにリョウ・睦月・恍太の3人は幹部候補だった。


恐らく、挑む順番が弱い者順だったんだろうな。だから3人続けて友達を倒すハメになったと。



(そんで、次が東。その次が…苓ってわけだ)



考えながら東の蹴りを避ける。と、前方から舌打ちが聞こえてきた。


そこで初めて考え込んでいた事に気付いた私が、視線を東に向けると



『…………ぅわ…』



なんか、閻魔様がいた。