カチンッ!
という乾いた音と共に、リョウの銃が弾切れを知らせた。
「チッ」
それに気付いたリョウはグロック17を放り出すと、そのまま私に向かって殴りかかってきて――
『作戦は良かったんだけどねー。もっと相手との間合いを詰めて近距離射撃の方がいいと思うよ?
そうしたら、相手に銃弾を避けられる事も無いと思うしね』
――そのまま、カウンターとして繰り出した私の蹴りを腹に食らい、倉庫の隅まで吹っ飛んだ。
「くハッ……!」
背中から床に落ちたリョウは、顔を歪めながら体をくの字に折り曲げる。
これで、リョウは失格だ。

