なんて、心の中で呟いた瞬間――背後から刺すような殺気を感じた。
『ッ!?』
嫌な予感を察知した私は、咄嗟に横へ飛ぶ。
直後、パパパパパパ!という連続的な破裂音と共にプラスチック弾が通り過ぎた。
さらに追ってくる弾を避けながら後ろを振り向けば、こちらに銃口を向けて走ってくるリョウが視界に入ってきた。
改造済みのグロック17をオートマチック状態で連射するその姿に、【恐れ】なんてモノは1ミリも無い。
『っちィ!』
私は舌打ちしながらさらに横へ飛び、リョウの向けてくる銃口から逃げた。
そして、追ってくる銃弾を全て避けること数秒――

