6月中旬。



「ごめん飛鳥…まさか帰ってくる日と被るなんて、」


『……私、先に帰る日付をちゃんと伝えたと思うんだけど?』


「いや、本当にごめん…って飛鳥、男言葉!!」


『……だって私、女だし』


「そ、そうなんだけど……頼むから男のフリしててっ」



久しぶりに我が家へ帰省した私は



『わかったよ。…やればいいんでしょ、やれば!!』



本来なら何も考えずに寛げるはずの自宅でも、男言葉で話す事を強要されていました。



――――――…
―――――…