(……スパイシー………?)



いや、違う。


スパイシーというより、これは…



『……………』



私は、ホットケーキに釘付けだった視線を少し上げた。


そして、



『ンがぁ!?』



絶句した。


だって苓の奴………


爽やかな笑顔を浮かべたまま……



「ン?どうしたの?」



赤黒い粘液の入った瓶を、逆さまにして振っていたから。