「・・私、デートってこれが3回目なの・・」
「じゃあ、前の2回はどこに?」
「1回目は、インターネットカフェ。2回目の時はカラオケだったよ」
「・・大学生ってよりは高校生みたいだな」
「失礼ね!」
またも、彼は爽やかな笑い方をする。
でも、嫌ではない。
この人に笑われるのは構わない・・。
「ねぇ、まだ着かない?」
「もうすぐつくよ」
「ふふ。」
「何?」
「前に聞いた話。」
「どんな?」
「ホラー。題名が、もうすぐつくよ」
「なんだそれ」
そういってまた笑う。
「聞く?」
「明日香が怖くないなら」
「私は平気よ」
「じゃあ、聞こうかな」
「あのね、遠距離恋愛をしていた男女がいて男がある日自分の彼女に会いにいくの。」
「それで?」
「それでね、彼女は楽しみにしてたものだから彼氏に「今どのあたり?」って電話で聞いたんだって」
「うん」
「そしたらね、彼氏は嬉しそうに「もうタクシーに乗ったよ」って言うんだって」
「うん」
「でね、その日の待ち合わせ時間は午前11時だったのに彼氏はいつになっても来ないから彼女がまた「今どこ?」って電話したんだって」
「うん」
「そしたら、「もうすぐつくよ」って言うんだって」
「うん」
さっきから、うんしか言わない達也くんをチラリと横目で見て聞いてみた。
「ねぇ、怖い?」
「いや、別に」
「・・そう」
強がってるみたいで可愛いと思ったのは内緒です。
「それで、そのあとは?」
「うん、それでね・・結局その日彼氏はこなかったんだって。」
「うん」
「で、その翌日テレビをつけてみるとニュースがやってた」
「うん」
「ニュースでは、昨日のことがやってて自分の彼氏を乗せたタクシーが事故にあって運転手と、自分の彼氏は既に亡くなってたんだって」
「へぇ」
「しかも、その日は土砂降りだったらしく視界がよくなかったんだって。その彼氏が亡くなってたのは昨日の午前11時だったんだって。」
「へぇ、それで?」
「うん、でね。11時に亡くなってたなら11時の電話には出られないことよりも怖いことがそのあとにあるの」
「へぇ・・どんなの?」
顔色の確認。
少し・・怖いみたい?
「怖い?大丈夫?」
「大丈夫だよ、それで?」
「そのニュースを彼女がみて信じられなくなっていたときに電話がなるの。非通知から」
「あーぁ・・出るなよ」
「でね、彼女は出ちゃうの。」
「あーぁ」
「で、どちら様?って聞くと彼氏の声で『もうすぐ着くよ・・・』って聞こえたんだって」
「うわぁ・・」
「で、電話を解約して彼女は家を引っ越したって話」
「怖いねぇ」
「やっぱり?」
やっぱり怖かったんだね。
無理しちゃって、少し可愛いなぁ・・
「馬鹿、俺は平気だよ。今のは相槌!」
ほんとかなぁ・・?
「じゃあ、前の2回はどこに?」
「1回目は、インターネットカフェ。2回目の時はカラオケだったよ」
「・・大学生ってよりは高校生みたいだな」
「失礼ね!」
またも、彼は爽やかな笑い方をする。
でも、嫌ではない。
この人に笑われるのは構わない・・。
「ねぇ、まだ着かない?」
「もうすぐつくよ」
「ふふ。」
「何?」
「前に聞いた話。」
「どんな?」
「ホラー。題名が、もうすぐつくよ」
「なんだそれ」
そういってまた笑う。
「聞く?」
「明日香が怖くないなら」
「私は平気よ」
「じゃあ、聞こうかな」
「あのね、遠距離恋愛をしていた男女がいて男がある日自分の彼女に会いにいくの。」
「それで?」
「それでね、彼女は楽しみにしてたものだから彼氏に「今どのあたり?」って電話で聞いたんだって」
「うん」
「そしたらね、彼氏は嬉しそうに「もうタクシーに乗ったよ」って言うんだって」
「うん」
「でね、その日の待ち合わせ時間は午前11時だったのに彼氏はいつになっても来ないから彼女がまた「今どこ?」って電話したんだって」
「うん」
「そしたら、「もうすぐつくよ」って言うんだって」
「うん」
さっきから、うんしか言わない達也くんをチラリと横目で見て聞いてみた。
「ねぇ、怖い?」
「いや、別に」
「・・そう」
強がってるみたいで可愛いと思ったのは内緒です。
「それで、そのあとは?」
「うん、それでね・・結局その日彼氏はこなかったんだって。」
「うん」
「で、その翌日テレビをつけてみるとニュースがやってた」
「うん」
「ニュースでは、昨日のことがやってて自分の彼氏を乗せたタクシーが事故にあって運転手と、自分の彼氏は既に亡くなってたんだって」
「へぇ」
「しかも、その日は土砂降りだったらしく視界がよくなかったんだって。その彼氏が亡くなってたのは昨日の午前11時だったんだって。」
「へぇ、それで?」
「うん、でね。11時に亡くなってたなら11時の電話には出られないことよりも怖いことがそのあとにあるの」
「へぇ・・どんなの?」
顔色の確認。
少し・・怖いみたい?
「怖い?大丈夫?」
「大丈夫だよ、それで?」
「そのニュースを彼女がみて信じられなくなっていたときに電話がなるの。非通知から」
「あーぁ・・出るなよ」
「でね、彼女は出ちゃうの。」
「あーぁ」
「で、どちら様?って聞くと彼氏の声で『もうすぐ着くよ・・・』って聞こえたんだって」
「うわぁ・・」
「で、電話を解約して彼女は家を引っ越したって話」
「怖いねぇ」
「やっぱり?」
やっぱり怖かったんだね。
無理しちゃって、少し可愛いなぁ・・
「馬鹿、俺は平気だよ。今のは相槌!」
ほんとかなぁ・・?

