「ねぇ、これからどこに行くの?」
「すぐわかるよ」
さっきからそればっかり。
一体どこに行くんだろう?
「そんなに不安なら、教えてもいいけど楽しさが半減するよ」
「半減しない!不安よりずっといい」
「そうか、これから行くのは花火大会だよ」
でも、その割には田舎に向かって高速を走っている。
一体どこの花火大会なんだろう?
「でも、今行くのは少し変わっててね。海から見るんだよ」
「海ぃ?」
「そう、海の方でみると、綺麗なんだよ」
不思議。
海のどこで花火を上げているのか、すごく不思議だった。
「ねぇ、どうして海の向こう側で打ち上げれるんだろう?」
「昼間は双眼鏡を使えば海上に小さな孤島があるんだよ。そこで打ち上げてる」
「・・へぇ。物知りだね」
「普通だと思うけど」
そんな情報を普通に話す人はそういないです!
「あ、そういえば・・。」
「何?」
「何時に帰れるかな?」
「明日早いの?」
「ううん、リュウちゃんが可哀想だから・・」
頭に過ぎるのはリュウが私にもらわれる前の記憶。
大きな部屋に小さな犬が何匹も駆け回る中、リュウだけがその中に入らず部屋の隅っこにうずくまっている・・。
きっと、今もそうなんじゃないか・・・
「心配?」
「うん・・」
「早めに帰ろうか?」
「うん・・ごめんね」
「いいよ、大丈夫。気にしないで」
気にしないで、といっても気にはなる。
だって、こんな遠くまでわざわざ連れてきてくれたんだもん。
気にしないわけがない。
「・・ねぇ、達也くんは花火好きなの?」
「なんで?」
「だって、そんな珍しい打ち上げ方するところに行くなんて・・」
そう言うと、彼は車の中で笑い出した。
それもかなり盛大に。
でも、なんだか爽やかな笑い方。
私はこの笑い方が好き。
落ち着くんだよね、こういうの・・
「な・・なんで笑うの?」
「いいや、変わってるなぁって。」
「失礼なっ!」
「ははは、それより・・君は男とデートっていうとどこによく行ってたの?」
これは困った。
だって、私は人と付き合ってデートなんて数える程しかしてないからだ。
「すぐわかるよ」
さっきからそればっかり。
一体どこに行くんだろう?
「そんなに不安なら、教えてもいいけど楽しさが半減するよ」
「半減しない!不安よりずっといい」
「そうか、これから行くのは花火大会だよ」
でも、その割には田舎に向かって高速を走っている。
一体どこの花火大会なんだろう?
「でも、今行くのは少し変わっててね。海から見るんだよ」
「海ぃ?」
「そう、海の方でみると、綺麗なんだよ」
不思議。
海のどこで花火を上げているのか、すごく不思議だった。
「ねぇ、どうして海の向こう側で打ち上げれるんだろう?」
「昼間は双眼鏡を使えば海上に小さな孤島があるんだよ。そこで打ち上げてる」
「・・へぇ。物知りだね」
「普通だと思うけど」
そんな情報を普通に話す人はそういないです!
「あ、そういえば・・。」
「何?」
「何時に帰れるかな?」
「明日早いの?」
「ううん、リュウちゃんが可哀想だから・・」
頭に過ぎるのはリュウが私にもらわれる前の記憶。
大きな部屋に小さな犬が何匹も駆け回る中、リュウだけがその中に入らず部屋の隅っこにうずくまっている・・。
きっと、今もそうなんじゃないか・・・
「心配?」
「うん・・」
「早めに帰ろうか?」
「うん・・ごめんね」
「いいよ、大丈夫。気にしないで」
気にしないで、といっても気にはなる。
だって、こんな遠くまでわざわざ連れてきてくれたんだもん。
気にしないわけがない。
「・・ねぇ、達也くんは花火好きなの?」
「なんで?」
「だって、そんな珍しい打ち上げ方するところに行くなんて・・」
そう言うと、彼は車の中で笑い出した。
それもかなり盛大に。
でも、なんだか爽やかな笑い方。
私はこの笑い方が好き。
落ち着くんだよね、こういうの・・
「な・・なんで笑うの?」
「いいや、変わってるなぁって。」
「失礼なっ!」
「ははは、それより・・君は男とデートっていうとどこによく行ってたの?」
これは困った。
だって、私は人と付き合ってデートなんて数える程しかしてないからだ。

