着替えて彼の待つリビングに向かうと、彼は黙り込んでこちらを見つめていた。
「どこかおかしい?」
「いや、そういう服装もするんだなぁって」
そういう服装・・というのは女の子らしいということかな?
それとも、ワンピースのことを言ってるのかな?
「似合わない?」
「似合ってるんじゃないの?」
疑問符を疑問符で返すな!と言い返したいけど今は犬が先。
「犬、見に行くよ。車のところで待ってる。」
「わかった。すぐ行くよ」
私は戸締りをしてすぐに達也くんの車へ向かう。
車に乗りこんだ私に、達也くんは口を開いた。
「ねぇ」
「はい?なんですか?」
「明日香さんは、どうして犬が欲しいの?」
「え・・?」
「ただ好きだから?」
「ううん。私の心の支えだった犬が前に死んじゃったの。代わりなんかいないけどやっぱり一人であの部屋にいるのは寂しいのよ。あの子の代わりじゃなくて、新しい家族として犬が欲しいの。」
そういうと、彼は「そうか」と答えた。
そこから目的地まで彼は何も喋らなかった。
きっと、考えてるのかもしれない。
これで、私が新しく犬を飼えばまたその子との別れも経験しなきゃいけなくなる。
それに私は耐えれるかどうか・・とか。
まさかそんなはずはないよね。
だって、とても冷たくてとても優しい人だから。
「どこかおかしい?」
「いや、そういう服装もするんだなぁって」
そういう服装・・というのは女の子らしいということかな?
それとも、ワンピースのことを言ってるのかな?
「似合わない?」
「似合ってるんじゃないの?」
疑問符を疑問符で返すな!と言い返したいけど今は犬が先。
「犬、見に行くよ。車のところで待ってる。」
「わかった。すぐ行くよ」
私は戸締りをしてすぐに達也くんの車へ向かう。
車に乗りこんだ私に、達也くんは口を開いた。
「ねぇ」
「はい?なんですか?」
「明日香さんは、どうして犬が欲しいの?」
「え・・?」
「ただ好きだから?」
「ううん。私の心の支えだった犬が前に死んじゃったの。代わりなんかいないけどやっぱり一人であの部屋にいるのは寂しいのよ。あの子の代わりじゃなくて、新しい家族として犬が欲しいの。」
そういうと、彼は「そうか」と答えた。
そこから目的地まで彼は何も喋らなかった。
きっと、考えてるのかもしれない。
これで、私が新しく犬を飼えばまたその子との別れも経験しなきゃいけなくなる。
それに私は耐えれるかどうか・・とか。
まさかそんなはずはないよね。
だって、とても冷たくてとても優しい人だから。

