それでもやっぱりイラついた私は樹里の家に行ってみづきを呼んでから愚痴をこぼした。
いつのパターン。
この3人がいなきゃ物事が進まないなんてのは学生の頃から変わらない。

「・・でね、すごくイラついたの!あたしそれでも我慢したのよ!?」

私の愚痴はストップがかかるまで永遠に続くらしい。

「ストップ。」
「何よぉ、みづきだったらわかるでしょぉ!?」
「わかるよ、わかるけど飲みすぎ。」
「うるさいですよぉ!?あぁぁんなつれねなすぎる男にどぉしてこんなに我慢してるのかしらぁ!」

完全に酔いつぶれた私は気がついたら私の家のベットにいた。
横には看病をしている達也くんらしき人がいた。

「・・?誰?」
「誰って、失礼だな。こんなに面倒みてたのに。」
「・・ありがとうございました。」
「俺が誰だか理解できてる?」
「達也きゅん?」
「きゅんってなんだ、きゅんって。」
「う・・うるさいな!噛んだのよ!」

まだ呂律が回らないから言葉をやたら噛む。

「ふうん、言葉の次は舌を噛まないようにね。」
「わ・・わかってるわよ!」

すっかり相手のペースである。