あの日から達也くんと暇なときにメールするようになった。
でも、本当の理系って国語力が乏しいのかなんなのか少し文章が違ってたりすることがよくあった。
1通のメールに必ず一箇所は間違いがある。

それを指摘すると、
「ああ、すいません。」
・・と返ってくるだけで、その後なおるかと思えばなおらずじまいなのである。

でも、メールでは私が勝つけど普通におしゃべりするときなんかでは私が指摘されることがある。
例えば、仕事での愚痴を電話でこぼしてもそうだし次に会う日取りのことで家から何時間かかるのかっていう逆算のことでもそうだし。

昨日なんかもそうだった。
昨日は、明後日・・つまり今日から考えて明日なんだけど・・。
その日に達也くんと新宿で会うことになってて、家から大体40分かかるって言ったら

「大体?明確な時間は出せないのか」
「大体で普通に会えるから大丈夫でしょ」
「俺が困る。何時に着くか明確にしてくれ。」
「待ち合わせが9時、家を出るのがそこから1時間前。そこから買うもの買って、新宿まで電車で出かけるとして・・着くのは9時だよ。」
「俺の言ってる意味が通じてないね、9時ぴったりにその電車は新宿にくるの?電車の到着予定時刻くらいは把握してね。」

正直イラっとした。
でも、こんなの日常的だとみづきにも聞いたし気にしてもしょうがないらしい。