こうして慶長5年10月1日。


三成は41年の生涯を閉じた。


彼の辞世の句は


筑摩江や 芦間に灯す かがり火と ともに消えゆく 我が身なりけり(ああ、あの芦の間に燃えている篝火がやがて消えるように、自分の命ももうすぐ潰えてしまうのだな)


という、嘆きと覚悟の入り混じったものだった。