バスを降りて、シートノックをして
試合二分前。
岡「相手は強い。去年の試合、俺と船木と上城はわかるはずだ。
でも、先輩に負けないくらい今度はコールドで勝ってみせよう!
いくぞー!!!!」
「「おー!!!」」
ベンチにいた雛菊はせっせとスコアの準備やらをしている。
俺も二年後、はたまた来年、
あそこに入れるかもしれない…
その為にも、ちゃんと先輩の試合を参考にしよう…。
スタンドの周りにはいつの間にかサッカー部の先輩やテニス部の先輩など、もう引退した他の先輩が集まっていた。
「お、流嘉(るか)ちゃんおるやん。修一挨拶せんでええん?」
船木先輩がひょっこりベンチから顔を出し岡部先輩をいじる。
おそらく彼女なんだろう。
ロングヘアーがひらひらと風に舞っている。
美男美女なカップルだなぁ、とか思う。
「今は目先の事に集中!」
東「とか言って顔紅くなってるし(笑)」
「なってない!」
そんな会話が聞こえ終わる頃にはもう先輩達は列んでいた。
そして
「礼ッ!」
「「「お願いします!!」」」
県大会初戦が始まった。

