「こちらこそよろしく。俺、倉持海斗っていいます!このクールぶってる奴は桑音翔也!」
『ぶってねぇよ』
俺は海斗の頭を叩く。
丸いからか、パチンと爽快な音がした。
「あ!お前今俺のゴールデンヘッドを叩いたか!叩いたな!」
『はぁ?なんだよゴールデンヘッドって。
ネーミングセンスきも…痛ってぇ!』
海斗の回し蹴りが俺の坊主頭に当たり、そのまま
ふかふかのカーペットに倒れる。
「どうだ俺の回し蹴りは!一応テコンドー習ってたからな!」
海斗は俺の目の前に仁王立ちする
『こんの…!馬鹿ハゲ!』
俺は足を思い切り上げたら海斗の股間にクリーンヒットした。
「ぎゃあああ!」
海斗は股間を押さえて悲鳴をあげている。
『わりぃなこんな騒がしくて。嫌気がさした?』
「全然!おもしれー部屋だな!
あ、因みに俺は坂本竜稀(サカモトタツキ)。ショート志望だよ。」
『よろしくな。俺はキャッチャー志望だ』
「お…俺はピッチャー志望…でぇす…」
床に転がったまま
海斗はまだ苦しそうだ。
さすがにやり過ぎたかな…
まぁいいや。

