順番にくじを引いてって
俺は301号室だった。
「翔也!俺も301号室!」
『一緒だな!』

俺と海斗はハイタッチを交わす。


「とりあえず部屋の確認をする為に僚行って荷物置け。
三年と二年は1、2階だからそ~っと行けよ。午後から皆部活だから寝てんだよ」


俺らは言われた通りそ~っと3階に行き、部屋に入る。


『おぉ…』


入った瞬間異空間みたいになった。



三段ベッドに一人一人の机。
窓からは木々が沢山見える。


そして何より綺麗に掃除されていて部屋が輝いてみえる。


「ここが部屋!?めちゃくちゃ綺麗じゃん!」
海斗は部屋を走り回っている。

『確かに綺麗だよな。俺らの為に掃除してくれたのかな』
「いいねいいねー!」
今度は走るのを止めて飛び回った。



お前は猿か。



ガチャ、とドアが開く音がした。
開いた先には坊主頭の人が入ってきた

残りの一人だと思う。




「さっきから廊下まで君達の声聞こえてたよ。まぁよろしくな」


そう言って坊主頭は爽やかに笑う。