ピーンポーンパーンポーン
校内放送がかかる。
『僚生活をする予定で、野球部志望者は職員室までお集まりください。』
透き通る綺麗な声が教室に響く。
「翔也!お前も僚生活だったよな?」
『行くか』
俺と海斗は職員室へ行った。
職員室の前には何人もの坊主頭が見えた。
「さすがだな。めちゃくちゃがたいいい奴が沢山いる。」
『暑苦しいな』
暫く職員室前の廊下で待っているとさっきの木内先生が出てきた。
「志望者はこんなもんか。
お前ら聞いとけ、俺が顧問の木内順司だ。僚生活じゃない奴らもいるから
野球部の詳しい事は仮入部が終わってから話す。
えー、今から部屋のくじを引いてもらうから一列に並べ。」
そう言って先生は自分のデスクトップからくじを持ってきた。
俺と海斗は後ろ側だから、余ったのを引く感じだろう。
部屋は全て三人部屋。
「同部屋になるといいな」
海斗がニッコリと笑うから
俺も笑みがこぼれる。

