暫くして海斗は
「でも俺、雛菊の周りにいる子がタイプだなぁ」
海斗が言うのは、さっきから雛菊とずっと話してる子だった。
ショートカットで、女子なのに身長は160後半って感じの大きい人。
『名前知らないの?』
「原花音(ハラカノン)ちゃん、だった気がする。バレー部っぽいよなぁ」
『お前県外から来た癖によく覚えてんな』
「バッテリーを探す為なら女子でも名前覚えといたの!」
雛菊に原、花園が出来そうな二人だった。
「あれ?桑音翔也くんだよね!さっき会ったね!」
雛菊がこっちへ近づいてくる。
原って人も一緒に来た。
「同じクラスなんだね、よろしく!」
「なになに?お前ら知り合い?」
『今日ここに来る前に会ったんだよ』
「えーいいなー」
海斗は口を尖らせ羨ましそうに俺を見る。

