彼との出会い・・・

 「ね~名前だけでいいからさ~おしえてよ~」

「いや、だから・・ちょっと今日は疲れてるので・・・失礼します。」

私、愛羅は合コン帰り、ちょ~イケメンなお兄さんにナンパされてます。だ・が・さっきの合コンで飲みすぎたせいかテンションが上がらないし~頭痛いしイライラしてます。

「ちょっとオネエサン、聞いてた~?」

なにがだよ!おまえの話なんか聞いてねえっつーの!あー早く返りたい・・・

「えっ!う、うん。聞いてたけど・・・」

「じゃー早く教えてよ~」

はー?おまえに教えることなんか何もないんですけど・・・

「オネエサン、マジで俺の話聞いてた~?だ・か・ら・名前教えてくれるんでしょ?」

うわーお・・・そんなことになっていたのか・・・ヤバイナ~

「マジ、名前だけでいいからさ~」

「も~ホントーに名前だけでいいのね?」

「うん」

なによ!そのキラキラした目は!

「・・・愛羅・・・です。」

やってしまったーーーー。ナンパさらて1時間、ついにイケメンお兄さんに名前を教えてしまったーー。

「愛羅ちゃんね!OK~」

OKじゃねーし・・・

「俺、楓よろしく。じゃっバイバイ!愛羅ちゃん」

えっ!マジで名前だけ聞いて帰ってたよ・・・


 これが私と未来の王子、楓との出会いだった・・・