「あっ、あれぇ!?」



あたしは人混みにも関わらず一人叫んでいた。




何人かの人があたしの方を見てきた。




もしかして、もしかすると…




あたし先輩とはぐれちゃった!?




ど、どうしましょ…。



と、とりあえず、電話!!



あたしはバッグの中に手を突っ込んだ。



ガサガサ…




ガサガサ…




…。



け、携帯がな、ない!?



あたしはバッグの中を隅々まで探したが出てない。



こんな時に限って、


携帯家に忘れたぁぁぁぉー。




何やってんだあたし!?



あたしは独り立ち尽くしていた。



まだ何も乗ってないのにいぃー…