俺は裏庭で寛いでいた。



はぁ。



「三田村君?」


後ろから声がかけられた。



顔を見なくたって誰か分かる。



「どうしたんですか?」



俺は後ろを向きながら答えた。



「いきなりごめんね」


先輩は俺の隣に座った。


「いや、いいんですけど。どうしたんですか?」



なんだろ。


そしたら、先輩がいきなりすごいことを言い出した。



「あたし、誰がね、好きなのか分かったんだ」