パタパタ…。



誰もいない廊下を走る。



その時、


ドンッ


あたしは誰かにあってしまった。




イッターイ。



誰だろ?


顔をあげて見ると、


「木葉ちゃん…」



秀太先輩だった。



「先輩」


あたしから急いで体を離した。



「前にもあったね、こんな事」



そう言って笑った。



でも、やっぱり切なげに笑ってる。


「そうですね」


あたしがいうと、



「急いでた?」



「まぁ」


そう言うと



「じゃぁーね」



そう言って手を振った。



やっぱりこの気持ちは嘘じゃない。



あたしは確信した。