ガラッ



図書室に着き、俺はドアを開けた。



そこにはカウンターで顔を隠すように座っている木葉先輩がいた。



「先輩?」


俺は小さな声で先輩に話しかけた。


先輩は1回ビクッとなりゆっくり顔をあげた。




「あっ、三田村君…。返事なんだけど…」



「言わなくていいです」



俺は木葉先輩の言葉を遮った。



「えっ?」


木葉先輩はすごく間抜けな顔をしながら言った。



「今は答えが分かっているのでいいです。これからが勝負だと思ってるので」