「あの、ちょっと来てくれますか?」



なんだろ?



あたしは迷いもなくその子の後ろをついては言った。



それが罠だと知らずに。



空き教室の前で、その子は止まった。


「こ、ここです。すいません」


そう言うと何処かに行ってしまった。



あたしはゆっくりドアを開けた。


ガラガラ。


なんだろ?



真っ黒なんだけど。



その時、



バサッ



あたしの上に布がかぶせられた。


「ぎゃ!」



あたしは変な声を出してしまった。



な、何!?



あたしは怖くてしゃがんで丸くなった。



「あはははは!!!!」


布の外から笑い声が聞こえた。


なに?