先輩と後輩クン〜貴方わどっちを選ぶ?〜【完】

「お前は俺をけなしに来たのかよ?」



俺は頭を抱え込んだ。



「別にそういう訳じゃないよ?ただ祐ちゃんには笑顔が一番じゃん?」


そう言って背中をバンバン叩いた。



こいつは抑えるという言葉を知らないらしい。




背中が痛い。



「うん…」



でも俺は世界でたった一人の幼馴染みの言葉をしっかり聞いた。



「後悔する前に行動しなくちゃ!!祐ちゃんは強い!!ほらっ…!!」



そう言って俺の背中を押した。



「行ってこい!!祐ちゃん♪」



俺は弾くように走り出した。



ありがとう、陽向。


お前は世界で一番いい俺のよき理解者だ。