1

うちは水野吹雪
人生最悪の女だ
世界史とライティングは赤点だし
足痛めて部活ではまともに走れないし
あ・・・　陸上部ね
･･････････････････････････････････
で唯一の救いの場がネット
ネーヴィとして活動している
でもある人にブロックくらわれた
結構好きな実況者なのに･･･
「はぁ･･･」
もう鬱状態だよ･･
といいながらPCに向かって現実逃避するんだけどねww
「ねむ・・・」
あれ?寝落ちした?
てかここどこだよ
「あんたの望む世界さ」
「へ？」
そこにはうちの作ったオリキャラ
“ネーヴィ”がいた
うちはオリキャラを作るとき
アカウントと同じ名前のキャラを作ることがあった
ネーヴィは猫で耳の脇に長い毛　ふさふさの尻尾
全体的に白のキャラだった
てか・・・
「うちの望む世界?　どうゆうことだ」
「あなたが行きたがってた世界だよ?」
え？
「意味がわからん」
「しょうがないなぁ　ここは“二次元”なんだよ」
それは幻聴ではなかった
「はぁ？　確かに望んでたけどさぁ　ありえないよ」
うちは二次元に逃げたかった　この嫌な世界から消えたかった
「でも本当のことだからねぇ」
意味がまったくわからない
「わからないって顔してるねぇ　じゃあ実験してみようか」
「実験?」
何をするんだ?
「この部屋の扉ひとつしかないでしょ?　その扉を開けたらたくさんの扉がある部屋に行く　夢日記みたいにさ　創造しながら開けてみな」
「？」
とりあえず言われたとおりやってみた
ガチャ
そこは創造したのと同じ
扉だらけの世界だった
「これでわかった?　ここは創造が作る世界　二次元なんだよ」

To Be Continued