ヤンキー王子とラブレッスン③【完】

五十嵐くんのその仕草に……。


「煌。
いい加減、楓か心優ちゃん。
ひとりに決めたら?」


茶化したような声と共に、愛斗くんがやってきて……。


起き上がろうとした楓ちゃんの頭の上、ひらひら一枚の紙を落とした。


「優しくすると、ますます楓がつけあがるよ?」


でも、そんな言葉にも耳を貸すことなく、五十嵐くんは楓ちゃんを手助けして、立ち上がらせた。