ヤンキー王子とラブレッスン③【完】

「おまえだって、聞いただろ。
つか、煌だもんな。
倒れてるヤツ等、片っ端から起こして、首謀者を捜したの」


「…………」


「それなのに、楓をかばうとか。
煌、頭、イかれてんじゃん?」


「…………」


ギャハハハ……っと、お腹を押さえて笑う天池くん。


そんな天池くんを完全にスルーして、五十嵐くんは楓ちゃんに手を差し出した。


「大丈夫か?
楓」