ヤンキー王子とラブレッスン③【完】

ふいをつかれた上、かなり勢いをつけて蹴られたせいで、バタッと前に倒れる楓ちゃん。


そんな楓ちゃんの背中を踏みつけようとした天池くんを……。


「よせ。
楓は、犯人じゃねぇよ」


五十嵐くんが、左手をスッとさしだして止めた。


「は?
犯人じゃないって……。
煌、おまえ、まだそんなこと言ってんのか?」


呆れたような、からかうような、天池くんの声。