ヤンキー王子とラブレッスン③【完】

「もう遅い」


玲央くんは、あごに手をあてながら、北東棟を指差した。


「煌が行かなくても、陽翔と愛斗が行っている」


「……えっ!?」


そ……そういえば……。


走ってくるのが見えた天池くんも、さっきまでいたはずの愛斗くんの姿も見えない。


まさか……あの中!?


そう思ったあたしの耳に……。


――ガシャーン!!


ガラスの割れる大きな音が聞こえた。