ヤンキー王子とラブレッスン③【完】

北東棟を見あげて、胸の前で指を鳴らした。


「この俺を、敵に回したことを後悔させてやる」


「えっ!?
あの……。
あたしなら大丈夫……」


そんな声に耳を貸すことなく、大きな歩幅で北東棟に向かう五十嵐くん。


ど……どうしよう……。


あたしの声なんか、五十嵐くんに……。


全然聞こえてないみたい。