ヤンキー王子とラブレッスン③【完】

驚いたあたしの口元から、手を離した後、五十嵐くんは……。


登山する人の格好で現れたスタッフのお姉さんの説明を聞くために、あたしから少し離れて顔をあげた。


「…………」


その……なんだか、企んだような。


でも、ものすごく綺麗な横顔を見あげながら、あたしは心の中で考えた。


あたしの心拍数を、この中で一番上げるなんて……。


そんなこと……。


五十嵐くん、いったい、どうするつもりなんだろう?