ヤンキー王子とラブレッスン③【完】

『いくらそのドレスを着ていようが』……って。


五十嵐くんは……あの約束を覚えていてくれたの?


その上で……。


あたしに向かって、腕を伸ばしてくれていたの!?


それなのに、あたしが……。


五十嵐くんの胸に飛び込む勇気も出せなかったから。


だから……。


『もう、いい』……って、呆れられて。


それから……。


『俺には関係ない』……って、冷たい言葉で捨てられた。