明日は晴れるかな

放課後。
雫のことが心配で,
急いで家に帰った。
リビングのドアを開けると......
母さんが泣いていた。
「母さんどうしたの??」

「...雫ね,アルツハイマ-なんですって。」

「アルツハイマ-??」
小4の俺にはどんな病気なのか分からなかった。

「記憶がね,なくなる病気なの。」

「記憶が??」

「そうよ。家族で旅行に行ったことも忘れてしまうの。」

「治らないの??」

「進行をおくらせることならできるわ。でも,治ることはないの。雫は若いから,進行が早いらしいの。」

「なんで...雫,俺のことも忘れるの!??」

「...わからないわ。」