《ごめんね》



一言書かれた紙が
机にぽつんと置いてある

ねぇ、俺が

愛してるって

好きだって

もっと言っていれば……

君は俺から離れて行かなかった?
ほんの小さな嘘がいけなかった?
あの時あんな事言わなければ離れて行かなかった?


考えれば考える程、わからなくなる

考えれば考える程、悲しみや寂しさが

津波みたいにやってきて
俺を苦しめて

涙が留処なく溢れて



愛してるから

大好きだから

一生のお願い

ここで使うから

帰ってきてよ

俺の隣に

前よりももっと

言葉を捧げるから

俺は君がいなきゃ生きていけないんだ――…

もう一度抱き締めたい――…

もう一度あの温もりを身体中に感じたい――…


ただもう一度会いたいんだ――…



どうしたら

もう一度、君を俺の傍に

置くことができる?

ただただ

愛してるって、好きだって

言葉を捧げればよかったのか――…?



君が居ない今

その答えは俺にはわからない―――……